第5回(1月20日) 被害者支援に携わるためのワークショップ
―自分と出会うことからはじまる対人援助―
講師:橋詰知子(大阪YWCA教育総合研究所)
自ら参加して体験することによって学習する、そんな学びの場としてワークショップがあります。今日は自分自身の中にあるものを見て、感じて、気づく時間にしたいと考えています。
被害者支援、被害者をサポートしていくことに関わっていくという事は、まずは被害者が中心であり主人公であるというとを認識することから始まります。被害者がどういう風に感じているか、何を必要としているかを理解する事なしに被害者をサポートすることはありえないと思います。相手をどう理解するのか、それがゆがみなくできるのかを考える時、自分自身を見直す必要があります。人を見ていく時には自分の物の見方、ルール、規範、感じ方、価値意識、そういう自分のものさしを用いて人にあてはめて見ている部分があり、そのことを自分が認識していることが大切です。
自分はどんな風に物事を理解していく枠を持った自分であるかを知り、努力することが被害者支援の始まりの前提であると思います
ワーク1 今日の元気度は何%?
1] 白紙のシートに今日の元気度と理由を書き込む
2] 2人組で「聴き手」と「話し手」にそれぞれなる
ワーク2 自己紹介シート
1] 白紙のシートの中央に名前を書き余白は4等分する
2] 余白に「所属、仕事」「関心のある事」「セミナーを振り返って」「被害者支援とは」を書き込み、4人組で自己紹介する
3]感じたこと、気づいたことを書く
自分に対する気づきはとても大切で、言葉にし概念化する事でその気づきをより明確にする事ができます。気づきの上で体験したものは自分の中で学びとなります。
ワーク3 感情のカード
1] 10この感情のカードを手で切り抜く
2] 持ちたくないと思う感情を選び出し、順番を決める
3] なぜいやなのか、対処法を考える
自分がにがてと思う感情に出会うと人は無理に抑えようとします。自分がにがてと思う感情を持っている人に出会うと、その感情にさらされたくないと思ってしまいます。