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センター高額のご寄附をされた方々に、感謝状(楯)を贈呈

 

センターの被害者支援活動に要する費用は、正会員・賛助会員の年会費と、東京都や日本財団からの助成金、その他の寄附金によりまかなわれています。寄附金はセンター設立に賛同された方々や、センターの活動内容を知って申し出られた方々、あるいは被害者の方からも、お申し出がありました。

これらの方の中から、特に高額の寄附を頂戴した方々に、理事長名で感謝状(特別製の楯)を贈呈しています。

贈呈は写真にもありますとおり、総会の席、あるいは寄附者を訪問して、またはセンターへおいでいただいたとき等に行っています。

 

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セントラル警備保障(株)名誉会長・森田健三氏

 

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筋野恵一氏ご夫妻

 

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タレント・峰竜太氏

 

相談室から

※相談事例は、本人の了承を得て登載してあります。

 

殺人事件の遺族からの相談

十四年前、母がストーカーに殺されました。その時私は社会人になって一年目で、同じ年には可愛いがっていた愛犬を失い、また友人を自殺で亡くしました。

今でも怖い夢をみてしまい、睡眠不足になりがちです。遺体を確認したときに、腐乱して黒っぽくなっていたので、黒いものや暗い部屋が恐怖です。

 

このご遺族は、三十代の女性です。ご両親が離婚されていたため、事件後の対応は全て一人で行ったそうです。

テレビで事件のニュースを見ているとき、公開された遺品のペンダントが目に入り、「母が殺されたんだ」と思い警察に届けたそうです。事情聴取を受け、葬儀では喪主を務め、「今になると、よくあれだけ冷静にできたものだ」とこの女性は話しています。

事件直後には、あまりに大きなショックのため感情がマヒ状態となり、つらいとか苦しいという感情さえも動きを止めてしまいます。周囲からは冷静に見られ、衝撃を受けていないと誤解されてしまい、二次被害を被ることもあります。

また、この事件を取り上げた週刊誌の中には、被害者の容貌や勤め先などについて、全く事実に反する記事を掲載したものもありました。たとえ被害者やその遺族が出版社に抗議したとしても、謝罪や訂正の記事が掲載されることは稀で、掲載されても、とても小さな扱いにしかなりません。この女性は、その週刊誌のコピーを保管しており、事件後十四年たってから当センターへ相談にきました。亡くなった被害者の名誉を傷つけられることは、遺された家族にとって生涯許しがたい体験です。

世間の注目を浴びるような事件が起きた場合、被害者は日常生活を脅かされるほどの取材攻勢にあいます。この女性は、当時の職場にもいられなくなり、退職せざるを得ませんでした。

その後、女性は新しい仕事に就き、神学校に通われ、長い時間をかけてご自身の道を拓かれてきました。冒頭の症状を抱えながらも、当センターでのカウンセリングを受ける中で、被害当時のお気持ちを語ることが癒しにつながっていることに気づいたと、繰り返し話しています。

またご自身も、他の誰かの救いとなるよう手をさしのべていきたいと、この春、海外で新たな出発をめざしているとのことです。

 

 

 

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