4) 化学的酸素要求量(COD)
図4.23に海岸別、採取点別のCOD値の比較を示した。
COD値は、真鶴岩海岸2における3.0mg/gが最大となっており、一方、熱海サンビーチでは2測線とも定量限界値の0.2g/mgを下回る値となっている。
その他の採取点では、閉鎖性の強い小田和湾の奥部に位置する斉田浜と材木座海岸、由比ヶ浜海岸で若干高い値を示した。
なお、真鶴岩海岸における高い値は、他の結果と比較して突出するものであるが、この理由については想定することができない。先のIL値についても、大きめの値を示しており、何らかの理由で試料中の有機物量が多くなったのであろうが、その他の項目では、特異な結果は得られておらず、取り扱いには注意する必要がある。