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(2) 砂浜海岸潮間帯における底生生物の出現状況の海岸間の比較

1) 砂浜潮間帯における底生生物の出現種

表4.30に本調査で採集された相模湾沿岸の砂浜海岸潮間帯の底生生物の種名を示した。

出現種は紐型動物門1種、環形動物門10種、軟体動物門7種、節足動物門12種の計30種であり、ほぼ全ての分類群が生息する海域にあって、環形動物、軟体動物、節足動物により出現種が占められる点が特徴的である。なお、30種のうち、種の同定まで可能であった種は13種であった。

個々の出現種をみると、ダンベイキサゴ、ツメタガイ、チゴバカガイ、バカガイ、チョウセンハマグリ、キンセンガニなど本邦沿岸の潮間帯より深い浅海域に普通に見られる種もみられたが、フジノハナガイやナミノコガイ、ヒメスナホリムシ、スナホリガニ属の一種のような砂浜潮間帯に特徴的に生息する種がみられた。

 

表4.30 平成12年10〜11月の相模湾沿岸の砂浜海岸潮間帯から採集された底生生物の種名一覧

調査実施日:平成12年10月11、12日、11月9、10日

採集方法:グラブ式採泥器による採砂後、1mm目合いのフルイにより分離

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