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11) 熱海サンビーチ

本海岸は、熱海港一部に親水利用を目的として造成された人工海浜で、海浜の前面には防波堤施設が設置されている。

ここでは、砂浜の南端に近いベイ1の部分(熱海サンビーチ1)と砂浜のほぼ中央部にあたるホーンの部分(熱海サンビーチ2)の2測線を設定した。

 

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海岸の概況

位置:静岡県熱海市咲見町

形状:突堤と沖合防波堤に囲まれた砂浜(人工海浜)

延長:400m

砂浜幅:40〜60m

底質:砂(養浜砂)

背後:海浜公園、市街地

その他:熱海港内に整備された人工海浜で、突堤3基と離岸堤3基(内2基が砂浜前面)により囲まれる。

養浜砂は千葉君津産(φ0.3〜0.7mm)。

 

1] 海浜断面形状

図4.7、図4.15に海浜断面形状を示した。

砂浜の背後は海浜公園の施設で、熱海サンビーチ1ではアクセス用の階段、熱海サンビーチ2では公園の護岸である。

HWLから背後の道路又は護岸との境界までの砂浜幅は熱海サンビーチ1で41m、岩海岸2で50mである。海浜勾配は急で、汀線付近の勾配はベイの1で13.2%、中央ホーンの2で11.5%となっている。また、他の海岸はHWLからMSLまでの勾配よりもMSLからLWLの区間の勾配の方が小さくなっているが、ここではその逆でMSLよりも深い方で勾配が若干急になっていた。

 

1 離岸堤などにより形成されたトンボロの海に向かって舌状に突き出た部分を“ホーン”、反対に岸側に凹んだ部分を“ベイ”と呼ぶ。一般にホーンでは堆積傾向となるため海浜勾配は緩やかに、ベイでは急になる。

 

 

 

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