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3) アラメ

アラメの生活史を図4.2.4に示した。

アラメは多年生の藻類で、配偶体と胞子体の世代交代を行う。胞子体(通常目にしている葉体)は春から夏にかけて成熟し、遊走子を形成する。遊走子には雄、雌があり、放出されたものは糸状の配偶体となる。配偶体が成熟すると卵、精子を放出し、胞子体に生長する。

 

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図4.2.3 アラメの生活史

8)より転載

 

アラメの生育条件を表4.2.2に示した。

夏季の水温は27℃が上限とされている。塩分の下限値は30psuであり、東京湾の場合、塩分が制限要因になるものと考えられる。また、光量は発育段階によって異なるが、周年をとおしてみると、60μE/m2/s程度が限界になるものと考えられる。

また、波高は2.5mと波の大きい場所でも生育が可能であることを示している。

 

 

 

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