バイリンガルやトリリンガルが当たり前の国です。テレビのニュースも時間ごとに異なった言葉で放送され殆ど判りません。
社会習慣もアフリカ、インド、中国、英仏[欧州]が混在し、料理も同様にクレオール料理の他にインド料理、中国料理、仏料理が楽しめます。
国民性は個人的には温厚かつ友好的で、ことに外国人には親切です。また競馬、カジノが盛んでギャンブル好きな面も灰見えます。約120万人の人口中モーリシャス在住日本人は20名足らず、日本は遠く遥かな国です。
4. 業務内容紹介
業務範囲はモーリシャス政府要請公文書(A-1フォーム)に拠りますが、これまでは行政的なアドバイスよりも、技術的アドバイスへの要望が主でした。たとえば基準点測量や基本水準面決定への助言などです。背景にはモーリシャスが海洋法批准後の海洋境界画定交渉を隣国とするために急いで準備する必要があるからです。これに対しては主に助言ペーパーを作成し、提示しました。また、JICA援助の内容紹介、連絡、在マダガスカル日本大使館との連絡、調整なども大切な仕事です。しかしメインはアドバイザーの仕事で、いろいろ頭をひねって良い提案書を作成すべく努力しています。
モーリシャスは日本に対しては機材供与、プロジェクト協力など、日本の技術、経済的協力を強く希望しています。カウンターパートからは来年度の予算会計年度には住宅国土省の水路業務組織のための予算要求を行い、主に水路測量者のための予算定員要求、事務室レンタル料等の予算要求を行いたいと言ってました。また将来のIHO加盟に備え沿岸国分担金を把握するため自国の保有船腹量を調べるとのことでした。
私の構想としては水路部設立五カ年計画を提案しています。これは私の任期中では完遂出来ず、段階を踏んで順次組織を整備したらいかがかとの案です。即ち、
第1期2カ年
*水路業務の知識啓蒙、*水路部設立構想とタイムスケジュールの策定、*人材育成、JICA集団研修水路測量コース等への参加、*政府水路業務内関連機関の調査と調整、