特に私の街は観光都市でありまして、ポイ捨て類に属するゴミが多く、市民の公徳心の高揚をはかる道以外に方策はなく、悪いと分かっていながらポイ捨てをする大人を指導することより、次世代を担う小中学生に期待するのは自然な発想であり、使命達成の早道と思っていましたが、我々が教育の場まで活動の範囲を広めていくことのおごりに躊躇していました。しかしながら、年頭の統括の言葉にもある通り、冒頭の方針が一致した考え方と理解して、私なりに小さな活動をいたしました。
市内全学校の校長に会って環境教育の取り組み、考え方、今後の方針などを聴いて歩きました。この過程で感じたこと、分かったこと、分からないことなどを少しばかり述べさせて戴きます。
環境のことで学校に入ったのは初めてでしたが、どこの校長も大変丁寧に応対してくれ、環境問題にも一生懸命取り組んでいる様子が伝わってきました。
しかし、我々が考えるほど学校というところはのんびりした所ではありません。色々な機関や団体などからのポスター、作文等々生徒数の何倍もの応募があり、それに一々対応していたら本来の教務はできない状態であり、生徒の選択も多様化して、クラブ活動の数も生徒数より多い状態であります。悪く言うなら生徒の好き勝手にさせている…良く言うなら生徒の自主性を尊重している…というのが先ず驚きでした。
従って、先生も我々のような訪問者を一々丁寧に対応していたら何もできないような状態であります。そういう現状でも丁寧に対応して頂けたのは、先日報道されたように、政府が教育の場で奉仕活動を義務づける基本案が出されたこととも関わり、絵空事では済まされない実状があります。
環境関係といっても大変広範囲に及び30ぐらいに分類されると言うから、奉仕活動の範囲はその十倍以上に及ぶわけですから、生徒が300人いると少なくとも50種類くらいになる。リサイクル活動といっても、ビン、缶、ペットボトル、雑誌、新聞などは各々別のグループであります。
ある中学では市長から認定された「海浜清掃クラブ」がありますが、僅かに4名です。全校生徒でなにか大きな事をするといった活動ができないわけです。
とにかく上から押しつけられる事を極端にきらい、また学校もそのことが分かっているから、「好きな人はやりなさい。」ということになっている。
以上のような現状を認識すると、環境汚染による「弊害教育」「自然の大切さ教育」「汚染形態教育」など根本的な教育の中で、子供たちが自発的に「斯くあるべきだ」と感じて行動してくれることに期待するほかはないと思いました。
末尾に今回の調査結果の一部を紹介致します。(調査対象は中学校3校、小学校5校)