日本財団 図書館


014-1.jpg

インタビューに答える、左より、服部怜海さん、尾嶋箔栄さん、師の杉浦英容さん、服部幸海さん、杉浦容楓宗範、服部朱海さん、服部佳海さん、尾嶋美紀さん

 

伴奏が聴こえずらいと、詩舞は難しいのでは?

容楓 「最初の音が聴こえないと、出だしが難しくなってしまいますが、おばあ様、お母様が、出だしを注意して常に吟を聴かせているので、自然に出ることができます」

ハンディを乗り越えての優勝は嬉しいですね?

箔栄 「はい、感激です。周りの方々にご迷惑をかけていましたから、優勝することでその方々に恩返しができたと思います。それに、難聴でもやればできる、ということを示せたことも嬉しく思います。本当に嬉しいです」

 

全国大会は初めてなの?

幸海 「はい、そうです」

初めてだから緊張しなかった?

幸海 「舞台に出る前はドキドキしていましたが(笑)、出るとドキドキがなくなって、そのまま踊ることができました」

舞台度胸があるのかな?

英容 「出る前は他の子に比べて緊張するほうですが、本人も言っていますが、出ると落ち着いてできるようです」

コンクールについて注意していることはありますか?

英容 「特にありませんが、出だしには気をつけるように言っています。それから、幸ちゃんは今回もそうでしたが、ケガや体調を崩すことがあるので、コンディションを整えることに気をつけました」

全国大会は自信があった?

幸海 「まあ、自信を持って踊ることはできました」

(笑)名前を呼ばれた時はどうでしたか?

幸海 「すごく嬉しくて、飛ぴ上がりそうになりました」(笑)

自分の踊りで得意なところ、不得意なところはなに?

幸海 「苦手なのは、扇子を回したりするところです」(笑)

幸海さんの今後の課題はありますか?

英容 「今でも年齢より表現力があるほうですが、体格的にひ弱に見えてしまうので、年齢と共にスケールの大きな踊りができるようになると、ますますよくなると思います」

容楓 「課題というのではありませんが、小さな体でがんばっているので、本人自体の努力は認めたいと思います。それにも増して、おばあ様のがんばり、お母様との二人三脚で、ここまで幸ちゃんを引き上げてくれたことを嬉しく思います」

箔栄 「そんなこともありませんが、(笑)、とにかくお教室の雰囲気がよく、それで続けてこられたと思います。また、上の子達が下の子の面倒をよく見てくれ、一緒になって成長していく一体感がお教室にはあるので、がんばれるのだと思います」

学校の友達は詩舞をしていることを知っている?

幸海 「はい、知っています。仲のいい友達は日本一、おめでとう、と言ってくれました」

学校の先生は日本一になったこと知っている?

幸海 「はい、自分から言いました」(大笑)

詩舞以外に好きなことはある?

幸海 「部活で吹奏楽、トランペットをしていて、それが好きです」(笑)

幸海ちゃんへのアドバイスがありましたらお願いします。

芙容 「ひとつのことを身につけて、大きなタイトルを手にすることができましたから、それを自分の自信として、踊りを続けてもらえれば嬉しいのですが、どうなるにしても自分の誇れるものとしてこれからも持ち続けていって欲しいと思います」

容楓 「いろいろな事件がおきる大変な時代ですが、間違った方には進まないと信じていますし、常に仲間同士がひとつの目標に向かって成長しているご家庭ですから、今のままの親子関係をさらに強くして、その上で踊りもがんばってもらいたいと思います。何か問題があっても、挫けないでやってください」

箔栄 「勉強も大切ですが、趣味の世界もつづけて欲しいと思います。幸ちゃんだけでなく、皆さんが同じようによい雰囲気の中でやっていけたらと願っています。また、つづけることは幸ちゃんにとって自信につながるのではないでしょうか」

朱海 「今回優勝したことで、壁に当たった時もがんばればできるという、自信にして欲しいと思います」

最後に何か言うことはある?

幸海 「これからもがんばります」(笑)

容楓 「幼年の部ではまだ剣舞があるものね」

剣舞もしているのですか?

幸海 「はい」

英容 「もう、お稽古しているものね」

剣舞でもぜひ優勝してください?

幸海「…」(笑)

本日はインタビューにお答えいただき、ありがとうございます。剣舞でも優勝して、また会える時を楽しみにしております。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION