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恒例の吟剣詩舞披露では平成十二年度全国コンクール優勝者による吟剣詩舞が披露され、幼年の部では吟詠を西田陵くん、剣舞を白石健太くんで「木村重成」が演じられました。少年の部では吟詠を河野良宗くん、詩舞を平田陽子さんで「早に白帝城を発す」を、青年の部では「和歌・ゆきくれて」を吟詠が今由香里さん、詩舞が近藤智美さんで披露されました。さすが優勝者というのでしょうか、華やかな舞台にも物怖じせず、堂々と立派に力を出し切りました。こうした若者の澄刺とした演技は新春にふさわしく、また吟剣詩舞振興にとってその力に大いに期待したい気持ちになります。

格式ある式典とは打って変わり、鏡開きで始まった祝賀パーティーは和んだ雰囲気の中、立食パーティーの形で行なわれました。訪れた人々は思い思いに談笑したり、挨拶したり、美味しい料理に舌鼓を打つなど楽しい時間を過ごしていました。

パーティーの最後にはお楽しみとして、いろいろな賞品が当たる抽選会が行なわれました。番号が呼ばれるたびに会場からは笑い声や拍手が起こるなど、リラックスしたムードで抽選会は進行しました。途中からは、武道館大会の司会でおなじみの押阪忍氏が司会を担当し、軽妙洒脱な話術で場内を盛り上げていました。

最後に河田神泉副会長が壇上に立ち、「私は三十年以上、出席していますが抽選会で当たったためしがない」と皆さんを笑わせたあと、閉会の言葉を述べ、滞りなく平成十三年の「新春のつどい」は終了しました。そして、新世紀、吟剣詩舞界のさらなる発展が望まれる、その出発点となる「新春のつどい」でしたが、財団役員、関係各位から伝わる熱気に、今年一年、充実した事業を展開させる予感に満ちた祝賀会でもありました。

 

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12年度コンクール優勝者演舞。少年の部、「早に白帝城を発す」(李白作)を吟じる河野良宗くんと、これを舞う平田陽子さん

 

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会場を埋めた来賓の皆さん

 

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コンクール優勝の若人たちは抽選会でも一役買った

 

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能の喜多流宗家の喜多六平太氏も抽選会のプレゼンターに…(右は押阪忍氏)

 

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河田神泉副会長が閉会のあいさつ

 

 

 

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