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'01剣詩舞の研究 9] 群舞の部

石川健次郎

 

剣舞「獄中の作」

詩舞「花月吟」

 

剣舞(群舞)

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◎詩文解釈

作者の頼鴨?一八二五〜一八五九)は頼山陽の三男で、通称は三樹三郎、号を鴨蹐泙燭聾填言犬箸盡討个譴拭H爐篭亶腸?个鮠Г┐針詼?了峪里如?饂?鰺??訐?鯣稟修掘⇔太鄒唄爐簀濺脹隻佑蕕閥Δ膨?遒貌???韻堂?个両枋爾鮨絽揚佑忙鬚錣襪茲Δ頬杼?靴燭?△海譴?詆椶肪誼里気譴導?蹐話膣屬閥Δ傍?圓琶瓩┐蕕譴拭」

さてこの作品は翌年(安政六年)の十月、江戸小塚原で処刑される直前に詠んだもので、前二句では志が成しとげられなかったことを嘆き、三・四句は幕府批判、五・六句は夢の中の描写、七・八句は事後の望みを述べた詩文構成になっている。全体を通釈すると『自分は雲を払い除(の)け、怪しげな星を掃(はら)い落とそうとしたが、足を踏みはずして江戸の地に落っこちてしまった。(皇室をないがしろにする幕府の連中をとり除こうと奔走したが、逆に捕らわれて江戸の獄舎に送られた)今の幕府は井戸の中の蛙と同じで(世界の情勢にうとく)、彼等のために朝廷の威光は雲におおわれて輝きを失った月のようである。自分は現在極刑に処せられようとして、家族との音信も断たれているが、今だに獄中では悪人共を一刀のもとに斬る夢を見る。自分が死んだ後にでも、もし苔むした墓石で自分(古狂生)の存在を知ってくれたら幸せである』というもの。

 

◎構成振付のポイント

頼鴨蹐蓮?掌佑任諒抒愧罎頬詆椶紡个垢詒心兇?蕁⊂緻邊憶併?徳川家の菩提寺)の石灯籠を倒すといった過激派的な行動をしたり、また京都で捕えられた後に、江戸で約十月(とつき)幽囚(ゆうしゅう)されていたが、その間でも徹底的に幕政を非難した激しい気概の人物だったことを作者の性格を知る上で補足して置こう。従って詩文にも強烈な語旬が随所に用いられているが、そうした語句の直接的な振付は避けて、群舞構成に適した詩文に置き替えた方がよい。一例として、前奏から第一句にかけては、鴨輒鬚?詬?鷽佑飽呂泙譴禿仂譟?徹任任粒詁」(例えば歌舞伎のだんまり風な動作)を一対二の剣技で争い、二句目の終りで鴨蹐麓衂蕕い砲覆辰栃瓩┐蕕貲?蕕譴襦B荵亜?誘腓惑?蕕譴審?蹐鬚覆屬?計画を白状させる拷問など)動作を舞踊的に処理し、特に四句目は抽象的な一対二の流れで振付する。第五句は処刑、第六句は、夢の中で幕府方の大物(井伊大老)を討つと云った一種の幻覚的な行動がこの二句で表現できれば効果的である。第七・八句は詩文を置き替えた抽象的な構成で、例えば三人揃い振りの剣技で盛り上りを見せ、鴨蹐鬚燭燭┐觀燭能?蝓?總佞蚤狆譴垢襦」

 

◎衣装・持ち道具

鴨蹐稜髻∨詬?鷽佑旅?翩佞髪召辰織灰鵐肇薀好箸婆鬚龍菠未鬚弔韻襪里發茲ぁ???両豺腓亙未平Г料塙腓擦?佑┐蕕譴襪??鰐?覆發里鯀?咾燭ぁ?陲話蠑殄集修良??忙箸Δ海箸?侏茲襪??簗誼呂覆匹?茲ぁ」

 

 

 

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