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吟剣詩舞の若人に聞く

第二十九回

 

次なる向上を目指す、天才的女流剣詩舞家

 

天才的な演技で幼年、少年、青年の部で次々と優勝を果たしている長坂紗織さんご自身に、ご宗範、先生、ご家族を交えて剣詩舞のことをお聞きしました。華々しい活躍の中にも、彼女なりの苦労があったようです。

 

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長坂紗織さん

 

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インタビューに答える写真左より杉浦容楓宗範、長坂紗織さん、師の杉浦英容さん、祖母の長坂ハナエさん

 

長坂紗織さん(二十歳) (平成十二年度全国剣詩舞コンクール決勝大会剣舞青年の部優勝)

妹…長坂理絵さん

祖母…長坂ハナエさん

師…杉浦英容さん

宗範…杉浦容楓さん(北辰神明流分家剣詩舞)

 

紗織さんは詩舞も吟詠もしていますね?

紗織 「はい、もともと詩舞からはじめ、吟詠も習っています」

英容 「詩吟も決勝大会で準優勝まで行ったわね」

容楓 「それだけでなく、この子は全国コンクールで幼年の剣舞詩舞、少年の剣舞詩舞、青年の剣舞詩舞の優勝を二十歳までに成し遂げている上、群舞コンクールの詩舞も取っていますから、私もすごいと思います」(笑)

いつ頃からはじめたの?

紗織 「二歳十ケ月と聞いています」(大笑)

切っ掛けはお祖母様だとか?

紗織 「はい、そうです」

ハナエ 「私が杉浦先生から詩舞を習っていまして、先生のほうから、やらせてはどうですかというお話があったものですから、させることにしました」

いつ頃から記憶がある?

紗織 「四歳ごろ、幼年の部に出始めた頃からですね。その頃は詩舞が好きでお稽古も苦になりませんでしたが、小学校に入って友達と遊びたくなるとお稽古が少し多いなと思うようになりました(笑)。でも、好きなので続けられたと思います」

紗織さんの印象はいかがでしたか?

英容 「入ってきた時から指導していますが、小さい時から年齢にふさわしくない気合の入った子で(笑)、やる気が見て取れ、末恐ろしい子だなと思いました」(大笑)

容楓 「転んでもただでは起きないという強さが魅力の子ではないでしょうか。幼少から、小さいながらも頑張ろうというのが演技に見られましたね」

自分で強さを感じる?

紗織 「あまり感じませんし、そういう風に見られていたのかと思いました。もし、強さということで言えば、祖母が私のためにお稽古場を作ってくれ、保育園に行く前の一時間、そこで毎日練習をしていましたら、そんなことが強さの基になったのかなと思います」

詩舞などを意識しだしたのは何歳ぐらいから?

紗織 「コンクールに出るようになってからですかね。出るからには勝ちたいですから」

コンクールなどでは緊張するタイプ?

紗織 「そんなことはないです。ノホホンというか(笑)、楽観的というか、失敗しても何とかなるというタイプですね」(笑)

少年から青年への移行はうまくいきましたか?

英容 「幼少から大人びた演技をする子で、逆に子供らしく踊れないのかと思ったくらいですから(笑)、青年の部にあがったとき、普通の子供が演技で悩むということもなく、スムーズに移っていけたと思います」

 

 

 

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