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すべての団体が終了すると、つづいて全国コンクール優勝者による吟詠、剣舞、詩舞、群舞が披露されました。はじめに吟詠の一般三部で優勝した山戸康子さんによる「酒に対す」が披露されました。次に、幼年の部優勝の西田陵くんが吟詠を行ない、白石健太くんの剣舞で「木村重成」が演じられ、詩舞では服部幸海さんによる「嵐山に遊ぶ」が行なわれました。一般二部では吟詠優勝の生方照代さんと剣舞優勝の中瀬古眞一郎さんによる「馬上偶成」が披露され、詩舞優勝の橋本一恵さんは「京都東山」を演じました。さらに、少年の部優勝では河野良宗くん吟詠、鈴木宏実さん剣舞の「稲叢懐古」が、また詩舞優勝の平田陽子さんが「早に白帝城を発す」を舞いました。青年の部は今由香里さんが吟詠を、長坂紗織さんが剣舞を受け持った「馬上偶成」を見せていただき、近藤智美さんが「和歌・ゆきくれて」を舞いました。一般一部では市吉万起子さん吟詠で、上岡治生さん剣舞による「馬上偶成」と、山岡貴子さんが詩舞「春夜洛城に笛を聞く」を演じました。剣詩舞群舞は剣舞の部が明神春風さん吟詠、伊藤明、伊藤武、亀田功治さんの剣舞で「加波山詠史」が、詩舞の部では岸本快伸さん吟詠、小野藍子、田辺富士子、田辺小泉、田辺文、原優子さんの詩舞による「梅花」が披露されました。いずれもがコンクール優勝者だけに、その吟剣詩舞は見応えがあり、また実力の高さを感じる舞台でした。

 

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今年度、新たに少壮吟士として表彰された(左から)岸本快伸、明神春風、伊藤契麗の三氏

 

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合吟コンクールで二位に入賞した吟詠静凰流女子の舞台

 

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合吟コンクールで三位に入賞した吟道賀堂流近畿本部女子の舞台

 

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合吟コンクールで見事優勝した心彰流愛吟詩道会男子の代表に高松宮妃旗が手渡された。表彰者は河田副会長

 

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今年度吟詠コンクール一般三部優勝者、山戸康子さんが「酒に対す」(白居易作)を披露した

 

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今年度コンクール優勝組、幼年の部の吟詠は西田陵くん、剣舞は白石健太くんで「木村重成」(網谷一才作)

 

午後は押阪忍さん司会進行による式典から始まりました。国歌斉唱のあと、笹川鎮江会長がお元気な姿で登壇し、二十一世紀への吟剣詩舞の発展を力強く誓っていました。つづいて、来賓祝辞では佐々木正峰文化庁長官お代理である文化庁の韮澤弘志文化部長が挨拶を代読され、伝統文化の継承の大切さを話されました。

高松宮妃癌研究基金奉賛目録贈呈では、笹川鎮江会長から目録が高松宮妃癌研究基金の廣澤眞信理事に手渡されました。

 

 

 

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