日本財団 図書館


青峯 「県大会は三回、中国大会には二回出ました」

青道 「県大会では最初は落ちましたが、二回目が優勝で、三回目が二位です」

最初にコンクールで落ちたときはどうでしたか?

青峯 「大泣きしたね」

青道 「悔しかったのでしょうね」

負けず嫌いなの?

陵 「はい」(笑)

落ちてから練習した?

陵 「はい練習しました」

青道 「練習を積んでいくと、一ヶ月毎に力がついていくのを感じました」

全国大会は自信がありましたか?

青道 「ある程度は行くだろうと思っていました。中国大会で優勝したときよりも力が伸びてきたので」

陵くん自身は自信があった?

陵 「自信は、ま・ま・まあ…」(大笑)

優勝した感想は?

陵 「こんな大きな大会で優勝できたので、とても嬉しいです」

名前が呼ばれた時はどうでしたか?

青道 「やったという気持ちでいっぱいでした」

青峯 「嬉しくて嬉しくて、信じられませんでした」

美和 「がんばったことが報われたので、とても感激しました」

全国大会の雰囲気はどう?

陵 「いっぱい人がいて、少し緊張しました」

あがり症ですか?

美和 「程よい緊張感があるほうが力を出すタイプで、空手などもしていますから、一人で演技するとか舞台に立つことは小さい時から慣れており、本番に強いほうではないかと思います」

今日の舞台をご覧になって、いかがでしたか?

青道 「緊張するのではないかと思い、出る前には背中を摩(さす)ったり、言葉をかけたり、本人よりもこちらの方が緊張しましたよ」(笑)

今回気をつけられたことは?

美和 「とにかく体調だけは崩さないように、声がかれないように気をつけました」

学校の友達は知っている?

陵 「知っていますし、同じ学校で詩吟をしている子も何人かいます」

青峯 「余談ですが、下関市教育委員会が発行する『ふるさと下関』に、詩吟を習う子供たちが紹介されまして、うちのお教室もそのとき紹介されたことがありました」

これからも詩吟を続けていく?

陵 「はい、続けたいと思います」

どんな詩吟を目指すの?

陵 「おじいちゃんみたいな詩吟をしたいです」(笑)

いまの言葉を聞いていかがですか?

青道 「これに勝るものはありません、嬉しいです。これで後継者ができました」(笑)

先生として、これからの指導のポイントま何ですか?

青道 「声変わりの時期がくるので、そのときは休まなければなりませんが、声が出るようになったら少壮吟士ぐらいは目指すようになってもらいたいです。がんばればできると思います」(笑)

青峯 「主人が言いましたように、目指すものは大きく、練習をつんで地道にがんばってもらいたいです」

美和 「日頃は遊びが主になってしまいますが、今回の大会に来ることで、毎日コツコツと吟じることを覚えましたので、これからもそういう態度で練習してもらえたら嬉しいです」

遊びって何なの?

陵 「ゲームとか」(笑)

最後になりますが、陵くんへの希望がありましたらお願いします?

青道 「吟の精神を通して、素直に真っ直ぐに、人生を心強く生きていってほしいと思います。それがまず望むことで、次に吟がうまくなってほしいです」

陵「がんばります」(笑)

今日は慌(あわただ)しい中ありがとうございました。今後のご活躍を期待しております。

 

 

014-1.jpg

表彰状を手に喜びの西田陵くんを中心に写真(左)より 祖母の高下青峯さん、師(祖父)の高下青道さん、母の西田美和さん

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION