日本財団 図書館


吟剣詩舞だより

 

第三回「東京都幼少青年吟剣詩舞発表大会」開催される

東京都吟剣詩舞道総連盟(理事長・鈴木吟亮)主催の、第三回幼少青年吟剣詩舞発表大会が財団法人日本吟剣詩舞振興会より後援と、青少年育成基金の助成を頂き、八月二十六日(土)、北とぴあ・つつじホール(北区王子)にて開催されました。(平成八年第一回、以後、隔年実施)

「財団会長笹川鎮江先生よりのご祝辞にありますように、次代を担う青少年達に、心の栄養である吟剣詩舞をもっと普及させねまとのご主旨を軸とし、実行プロジェクトチームを設け、会合・リハーサルを重ねて、手作りの大会となりました」と、鈴木吟亮理事長のご挨拶の後、いよいよ開幕。

独吟二十五番、剣舞五番、詩舞三番を、小さな身体で一生懸命演ずる姿に、客席からあたたかい声援や拍手が沸き起りました。

笹川鎮江先生の祝電披露に続き、企画構成吟、「二度とない人生だから」の開始です。第一章・幼き日々、第二章・学舎(まなびや)の窓、第三章・青春への旅立ち、第四章、人生の教訓(おしえ)、出演青少年達の吟と舞と朗読(坂村真民詩集より)、それらをバックに、懐しい学校唱歌や童謡が流れ、尺八・琴の生伴奏と相まって、素晴しい舞台となりました。

最後は出演者全員で「二度とない人生だから」を大合吟。この日の舞台が、二十一世紀に向けて吟剣詩舞道界の発表の為に、大きな力となり、出演者達の大いなる糧になるものとの期待が持てました。関係各位のご努力に敬意を表します。

(都総連盟広報部長 佐々木朝鵬記)

 

018-1.jpg

「宝船」(藤野君山作)を舞うシビル・アリソンちゃんと星野紀恵ちゃん

 

岳精流日本吟院名古屋岳精会創立三十周年記念吟道大会

平成十二年九月十七日(日)

春日井市東部市民センター

案じられた大雨警報も幸いに解除され、大会は予定通りに定刻九時開演。吟礼に続き会員合吟、近隣岳精会による賛助吟詠と、特別出演「春日井不二太鼓・童」によるアトラクション、風天龍大地「旭天」の可愛さと豪快な太鼓の響きで午前を終わる。

午後は式典。中部地区連絡協議会議長高木残峰先生、愛知県総連盟理事長石浜陽明先生、宗家横山岳精先生よりご祝辞を頂き、続いてご来賓の県総連盟幹部の諸先生方のご紹介。次いで財団法人日本吟剣詩舞振興会会長笹川鎮江先生はじめ、全国各地の皆様より項いた丁重なる祝電が披露された。最後に冨岡精吟会長から、宗家を師父と仰ぎ吟道一筋で四十三年に至った感謝とお礼の言葉、そして名古屋の地に根を下ろし、真・善・美の宗家信条の元に相集い、会の発展に寄与した会員の表彰で式典は厳粛のうちに終了。

引き続いて近隣岳精会会長、ご来賓の剣詩舞、模範吟詠があり、最後は本日の目玉である構成吟舞「孝は百行の本なり」。初めに冨岡会長から、この構成吟舞を取り上げた趣旨などの挨拶があり、北辰神明流分家杉浦容楓社中の皆さんと少壮吟士橋本龍淙、奥村龍愛両先生の特別賛助出演により行われた。

冨岡会長、両少壮吟士の素晴らしい吟詠と、杉浦社中の皆さんの見事なまでに鍛え抜かれた舞は、目は言うに及ばず、指先から爪先まで身体全体で詩情が表現され、その感動は客席の拍手となって会場全体に響きわたり、幕が下りても暫らく鳴り止まず、誠に三十周年記念に相応しい大会であった。

(名古屋岳精会広報部鈴木記)

 

018-2.jpg

構成吟舞「孝は百行の本なり」から「短歌・十億の人に」の大合吟

 

財団公認第十九回山形県吟剣詩舞道大会

 

018-3.jpg

山形県内から吟剣詩舞21団体が出場した(写真提供=山形新聞社)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION