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聴いている人がハッとするような待ちは待ちすぎなので、減点対象になります。また、吟じ出しで音が合っていない人もいました。その他、着物の着方が悪い人が男性にいたので、出る前には着物のチェックを忘れずにしてください」などでした。その後、審査結果発表、入賞者表彰が行われ、笹川鎮江会長も出席された表彰式では、華やかな雰囲気の中、河田神泉副会長などから賞状やトロフィーが入賞者一人ひとりの手に渡され、会場からは大きな拍手が沸き起こりました。最後に入倉昭星常任理事から閉会の辞が告げられると、鎬(しのぎ)を削った厳しい戦いにも幕が下ろされ、大成功の内に決勝大会は終了しました。来年も吟詠の頂点を目指して、多くの吟詠家がこの大会に挑戦してくることでしょう。

 

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笹川鎮江会長(中央)はじめ審査員が舞台に揃って、表彰式の開始

 

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幼年〜一般三部の優勝者6人が記念撮影

 

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審査員を代表して講評する尺八演奏家河野正明氏

 

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閉会のことばを述べる入倉昭星常任理事

 

平成12年度全国吟詠コンクール決勝大会入賞者

■幼年の部

優勝 西田陵 山口

二位 前田裕子 宮崎

三位 村上佳 大阪

四位 今村美希 福岡

五位 若杉ゆり 石川

■少年の部

優勝 河野良宗 福岡

二位 田坂真里奈 広島

三位 後藤未由子 三重

四位 乾貴美子 高知

五位 川内梨加 大分

■青年の部

優勝 今由香里 大阪

二位 廣瀬貴子 大分

三位 仲宗根香 大阪

四位 荒崎春奈 神奈川

五位 坂口真美 愛知

六位 田尻里水 熊本

七位 林綾香 東京

■一般一部

優勝 市吉万起子 大阪

二位 安藤聖子 愛知

三位 内野順也 大阪

四位 長沼純子 東京

五位 土澤なぎさ 栃木

六位 白石敦子 静岡

七位 田中和美 大阪

八位 吉本綾 広島

九位 宇井久絵 千葉

十位 西村つぐみ 大分

■一般二部

優勝 生方照代 東京

二位 横坂典子 東京

三位 中村栄治 東京

四位 朝日昌子 三重

五位 大川利通 茨城

六位 池渕春雄 大阪

七位 西山忠夫 京都

八位 加藤久雄 愛媛

九位 和田照美 東京

十位 中島豊 奈良

十一位 大石文子 広島

十二位 澤頭翠 東京

■一般三部

優勝 山戸康子 大阪

二位 望月照三 静岡

三位 山口剛 大阪

四位 004-5.gif 広島

五位 野田幸男 長崎

 

優勝者の喜びの声

●幼年の部 西田陵くん(山口)

「一緒に詩吟をしている叔母さんと先生のアドバイスで全国大会にこられたことがうれしいです。来年もがんばって、少年の部でこの舞台に立ちたいと思います。お父さんに電話で知らせたら喜んでくれました」

●少年の部 河野良宗くん(福岡)

「名前が呼ばれて信じられませんでした。幼年の部の時と比べると自分なりに成長したとは思いますが、優勝するとは思いませんでした。詰まらないようにとか、節を間違わないようにとかの注意を受けました」

●青年の部 今由香里さん(大阪)

「うれしさのあまり言葉が出ません。母にいつも教えてもらっているので、母が一番喜んでいると思います。工夫した点は、気持ちをこめて最後まで吟じることです。先生からは楽しんでいらっしゃいと言われました」

●一般一部 市吉万起子さん(大阪)

「八年間ブランクがあって、今年一月からまた始めたので、賞が取れたことが信じられません。落ち着いて、いつもの練習のようにできるように心がけました。そして、先生の注意を守って吟じました」

●一般二部 生方照代さん(東京)

「名前を呼ばれたときは信じられませんでした。夢のようです。今日は伴奏に合わせることを意識しました。賞を取ったからといっても終わりではなく、また初心に帰って毎日々々お勉強したいと思います」

●一般三部 山戸康子さん(大阪)

「詩吟をして二十年になりますが、こんなうれしいことはありません。アクセントや詩情にはとくに気をつけました。この賞を励みに、これからも楽しく詩吟と取り組んでいきたいと思います」

 

 

 

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