白石健太くん(七歳) (平成十一年度全国剣詩舞コンクール決勝大会剣舞幼年の部準優勝)
祖母…内山あき子さん
指導者…尾崎昭哲さん
宗家…入倉昭山さん(日本壮心流昭武館総本部)
いつから剣舞をしているの?
白石 「保育園の終わり頃から、尾崎先生に言われて始めました」
尾崎 「内山さんが日本舞踊の名取さんをしていまして、その関係で知っていましたし、私の所へよくお孫さんを連れてきましたので、健太君を預けてみないかと言いました」
白石君は、剣舞を勧められて、どんな気持ちだった?
白石 「やりたいなと思いました」
本格的に習い始めて、いかがでしたか?
尾崎 「これまでも子供を教えてきましたが、半年くらい経ってから、他の子と能力が違うと感じました。それならコンクールにでも出してやろうかと思い、特訓したところ、初めて出た壮心流のコンクールで優勝しまして、それから県大会、中部予選と行き、全国大会で準優勝を取ることができました」
練習は厳しい?
白石 「厳しい時もあるし、厳しくない時もあります」(笑)
どんな時が厳しい?
白石 「振りを忘れたり、大きく間違えたりしたときなどです」
例えばどんなこと?
白石 「扇子の使い方や、腰の降ろし方を失敗したときなどです」
宗家の白石君に対する印象は?
入倉 「しっかりした剣舞をする子だという印象をもちました」
白石君の特色は何でしょうか?
尾崎 「子供の場合、教えても、次の週には忘れている子が多いのですが、白石君は教えたことはしっかりでき、もし間違ってしまった場合でも、教えれば、できるまで一生懸命やる子です。とにかく熱心ですね」
剣舞は面白い?
白石 「はい、面白いですし、好きです。とくに刀を振ったりするところが好きです」(笑)
お孫さんが剣舞をしているのを見て、いかがですか?
内山 「まだまだ基礎ができていませんので、しっかり練習するようにと言っています」
学校の友達は知っている?
白石 「知っている子もいますが、そんな子は、すごいねと言ってくれます」(笑)
昨年が全国大会の初挑戦ですか?
入倉 「全国大会というよりも、うちのコンクールも含めて初めてでした」
尾崎 「昨年の二月が壮心流で、五月が財団の県大会で、七月が中部大会。そこまで優勝で、全国大会が準優勝ということです」
すべて初めてで、優勝や準優勝とはすごいですね?
入倉 「すごいと思いますし、こんなに順調な子も珍しいです。正直なところ、中部予選で落ちるなと思っていましたが、それが全国大会に出て、準優勝はできすぎですね」(笑)
コンクールに出てみて、どんな感じ?
白石 「うまい子がいるなと感心しました。それで負けるなと思いましたが(笑)、自分なりにはできたと思います」