「北海道紀行の詩」(島義勇作)を吟じる笹川鎮江会長。舞は剣詩舞若手代表の皆さん
式典の最後は三部に出演した二十四名の少年少女たちに吟剣詩舞奨励賞が贈られ、水越裕哉くん、下屋敷みさとさんが代表で賞を受けました。
式典が滞りなく終了すると、いよいよ財団による構成番組「緑なる大地、北海道」―昭和天皇ご生誕百年に吟ず―が披露されました。この番組は昭和天皇のお歌とともに開拓時代から現代こ至るまで、北海道でうたわれた詩歌の数々を選び、道南、道央、道東、北紋、道北の順で北海道を巡りながら、それらの詩歌を吟剣詩舞で味わう内容のものでした。財団役員の方々をはじめ、吟剣詩舞ではトップクラスの吟詠家、剣詩舞家が顔をそろえ、北海道をロマンチックに優雅に美しく表現。訪れた人からは「すばらしい」「きてよかった」などの言葉が聞かれました。そして、すべての演目が終わると舞台に出演者がそろい、北海道から次回開催地である愛媛県に開催旗が移管され、次回開催の夢を膨らませました。
「全国名流吟剣詩舞道大会」は、今年も成功のうちに幕を下ろしましたが、来年は三十回となる節目の年。吟剣詩舞振興のためにも例年以上のすばらしい舞台を期待したいものです。