少年少女の演舞に感動の大拍手
開演時間前から会場に長蛇の列ができる光景は、「全国名流吟剣詩舞道大会」では見慣れた風景であり、人気の高さを感じる瞬間でもあります。それもそのはず、当代きっての吟剣詩舞道家が顔をそろえ、日本全国の名流各派の宗家、会長が一堂に会する舞台は、めったに見られるものではないからです。しかも、子供の日特別企画や財団の構成番組など、内容が充実しており、この日を待ちわびている人が多いのもうなずけます。
午前十時、主催者と出演者一同が舞台に勢ぞろいしました。その中に笹川鎮江会長のお姿もあり、引き締まった雰囲気に包まれて河田神泉副会長が「開会のことば」を力強く告げました。
大会は式典を含み四部から構成されていました。第一部は第二十八回全国少壮コンクール決選大会入選者の部で、一番手から八番手までが初入選の方々、九番手から十二番手までが二回入選の方々、十三番手から最後の十五番手が見事少壮吟士候補になった方々でした。皆さん朗々と吟じ、なかでも少壮吟士候補は自信にあふれた立派な吟詠を聴かせてくれました。
第二部は一般の部で、日本全国から選まれた各流各派の宗家、会長が出演されました。一番手、二番手は、地元北海道地区連絡協議会の男性、女性による合吟で、以後五十番目まで、日頃精進してきた力を晴れの舞台に思う存分ぶつけ、堂々と、時には力強く時には優雅に吟じきりました。