笹川鎮江
新緑の好時節、伊豆のテレビロケーション、続いて北海道名流大会に行ってきました
百花(ひゃっか)過(す)ぎ尽(つ)きて 緑陰(りょくいん)成(な)り
漠漠(ばくばく)たる炉香(ろこう) 晩晴(ばんせい)に睡(ねむ)る
陸游(りくゆう)の七律「新夏事(しんかこと)に感(かん)ず」の首聯(しゅれん)です。まさに好時節到来の昨今でございます。
四月二十五日、NHK教育テレビの五月特集吟詠「新緑にうたう」の伊豆湯ヶ島のロケーションヘ、続いて、五月五日は、北海道厚生年金会館(札幌)で開催された名流大会の企画番組「緑なる大地、北海道」への出演と、病み上がりの身体にしてはよくこなしたものだと思っています。
昨年来、歩行に不自由をきたし、外出は車椅子ですから、随分たくさんの人たちのお世話になっての旅行となりました。しかし、せっかく行ったのですから、一所懸命、手助けをいただく周囲の方々のご労苦に報いるつもりで、テレビロケ、舞台出演にと頑張ることになりました。
今の積み重ねが即ち人生であるというような言葉を聞いたことがあります。今やるべきことに打ち込めることが、どれだけ大切で幸せな事であるかを実感する毎日でございます。