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柴田委員長 なかった。私が平成5年にやったときには年金生活者の移住というのが何例かあったんだけれども、今度本当にないですね。

青野委員 年金生活者が主な職業の4番目ですから、これは今回の調査では事例として出なかったですね。藤沢町なんかでは結構いるんじゃないですか。

柴田委員長 私の郷里の函館市なんていうのも、年金生活者にとって非常に暮らしやすいとか何とか言われますので、それでPRやってみたらって言ったことがあるんですが、やはり市町村の当事者としては、それは困りますねということでしたね。何か活性化しないんでしょうね、ただですら高齢社会になって沈滞ムードになってるのに。

太田委員 私も昔ある村長さんにいろいろ聞いたら、やはり同じような感触でしたね。本音はそういうことで。建前は違いますけどね。

柴田委員長 だから、担い手農家をUターン、Iターンでつなぐというのは難しいと思いますね。大体、担い手農家になることが難しいんで。そういう感じがしましたね。

小田切委員 年金生活者もやはりこれからは見方を変えていく必要がやはりあるんでしょうね。私がヒアリングした方の中で、その方は年金生活者ではないんですが、自分がIターンをする前の職場とか地域で培ってきた人脈とかも活用してほしいんだと。だから、実際にUIターンをした人の技術とかだけではなくて、その人の背後にあるものも活用できる、あるいは、活用を望んでいるUIターン者もいるわけですから、そういう部分を生かせるような仕組みというものが必要だと思います。年金生活者は人生経験豊かな方々ばかりでしょうから、そういう方々の背後にあるものも市町村側としてうまく利用できるということも少し考えられるんじゃないでしょうか。

柴田委員長 広島に沼隈という町がありますが、そこがふるさとづくり賞の内閣総理大臣賞をもらったんですがね、町内40幾つかの集落ごとに、材料は町で支給するけれども、工事とか加工とかは全部その地域でやってくれというコンクールみたいなものをやって、すばらしいものができてるんですよ。随分腕の達者な人がそろっているなと思って関心してたら、常石造船という造船会社がすぐ隣の町にあるんですね。そこの退職者がいっぱいいて、造船の大工さんとか何とかというのは非常にいろいろな万能器具を持ってるんですね。それでやってるというのを聞きまして、そういう活用というのはあるんだろうなというのを感じたことがありますね。

それから、湯沢さんの方で非常に苦労してコーホート人口を集めていただいたけれども、私らも人口調査をすると、いつも5歳ごとの人口で、若いときにはざーっといなくなって、その戻りが来ると。30〜34とか、25〜29とか、それが早くなったとか遅くなったとか言ってるんですが、1つは全体の人口が減ってるものですから、死亡自体はそんなにないんでしょうけれども、コーホート人口でどうだこうだっていうのが余り有効には動かなかったような気がしますね。過疎白書なんかではそういうことで変わったとか何とかといろいろ言ってるけれども、1つ1つの調査を見るとちょっとだめですね。

 

 

 

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