そのUターン率というのは、高卒の場合が77%とかなり多いですね。大卒の場合は大体6割ということで、最高は第3世代です。もちろん、第1世代になると4割、3割というふうに低かったわけですが。
もう1つここで言っているのでおもしろいのは、Jターンについてですが、出身の市町村へ戻ってくるのではなくて、どこか近隣の都市なりに戻ってくる、これが案外あるのではないかという議論があるけれども、この人たちが調べた結果、それは逆に少ない。学校を出てすぐUターンしてくる人たちについては、6割から7割が出身の市町村へ戻っている。それから、一たん三大都市圏で就職して、転職してUターンしてくる人については、4分の3ぐらいが同じ市町村に戻ってくるということが分析でわかったために、長野県から出ていって長野県に戻ってくるということで話はいいんだ、3分の2から4分の3が出身市町村に戻ってきている。これは、実際データ分析するとそうだったらしいのです。
それから、さっきの議論にありましたが、勤務先を見てみると、第3世代、若い方は、高卒者で転職Uターンの人は、43%が他市町村に勤めている。それから、大卒の場合は3割ぐらいが他市町村に勤める形でUターンしてきているということから、これの要因は交通条件の整備によるものであろうと結論づけ、そして言葉として、中山間地域の「ベッドビレッジ化」が進んでいるといっています。村ですから、ビレッジ。中山間地域のベッドビレッジ化が全国的に進んでいるのではないかという指摘をしています。
また、続柄によるUターンというのは、やはり長男の方が戻る率が高い。
さらに、三大都市圏で結婚した人について限定して言うと、長野県出身の女性と結婚した人はUターン率が高い。そういう指摘をしています。
それから、転職Uターン者、つまり、三大都市圏で一たん就職して戻ってきた人についてその理由に関してちょっと細かな分析があるんですが、何といっても多いのが、「親の面倒を見るため」というのが第3世代で6割です。それから、「豊かな自然の中で生活したくなった」が3割3分、「家業継承」が2割7分ということで、この3つが上位を占めるわけで、これはUターン先のプル要因、Uターン先がプルしているとしています。「大都会のせわしさに嫌気がさした」というのは大都市のプッシュ要因だというわけですが、これが第4位に挙がってくる。
つぎに、Uターンを思いとどまった人について分析しているんですが、「移住先に自分に合った職種が不足していた」がトップで、「収入が下がるのが嫌だった」が2番。ただ、最近の第3世代になると、「華やかな都会生活へのこだわりがあった」のでUターンしなかったという指摘があります。それから、Uターンの障害となるのは、「子供の学校を変えたくなかった」とか、「妻が近所、親戚などの人間関係を維持したかった」、「妻が仕事を変えたがらなかった」、こういうのも障害になっているということです。