柴田委員長 販売農家にはならないわけですよ、自分の食べるものをつくるというだけでね。要するに、産業というか、経営としての農業じゃないような気がしますね。
青野委員 今回、そういう意味合いで、農業で自立していくような形のところへ戻ってきたという人を特には選ばなかったというところがあると思うんですよね。
柴田委員長 余分な話になるかもしれませんが、私は奄美群島振興審議会の委員をしていたときに現地を回りまして、先ほども沖永良部島の永良部ユリの話がちらっと出ちゃったんですが、何か非常に意欲的な人が沖永良部島へ行って花栽培、永良部ユリもその1つ、そして、1000万円以上の所得というか、7桁農業というのが農業の1つの目標なんですが、それをやったというのを聞いたりしたんですが、そういうのはごくまれなのかもしれませんね。
小田切さん、北海道ではどうだったんですか、新得なんかへ行かれて。
小田切委員 新得で話を伺った方々は、全員農業に入った方です。
太田委員 私が行ったところも農業中心で、特に花の方はいましたね。花はやはり大分出てきてますね。
松野委員 私も青野先生が言われたのと同じで、先ほど小田切さんの報告を伺っていて、会社勤務が第一だけれども次に農林漁業というふうに自治体の担当の職員の人が答えているということと、先ほどお話ししたように、そこを重視しても人数的には少なくて、定着率がそれほどということの関係、その「間」がやはり重要なのかなというような感じで伺ったんですね。
Iターンで入られた人も、自分は森林組合がつくっている加工の会社でやっているけれども、奥さんの方は町の保育所の臨時でやっているとか、いろいろな形で、専業自立の農家という形ではなかなかやっていけないけれども、何らかの形で農林業にもかかわりながら家族で生活を維持しているという人たちの存在というのも大分あるのではないかなと。そういう人たちをどう位置づけていくのか。弥栄村なんかも、大規模な専業農家以外の小規模な農業をやっていこうという人たちに対しての、研修後のいろいろな助成みたいなものも考えたりしているようですので。
そういう層は大分あるし、そういうIターンとか農家の長男なのかわからないんですが、逆に言うと、団地的に整備された住宅に入りながら多様な形で就業するという、実家に入って農業してではないような戻り方とか、Iターンの入り方もあるのかなという感じもして。非常にはっきりした自立的というふうになると、森林公社とか農業公社とかにサラリーマン的な受け皿ということになって、これは非常に少ないかなと思うんですが、それ以外に、農林漁業をやりたいと思ってUIターンし、それが主の生活の糧にはなっていないけれども、現実には農林漁業をしながら、地域や集落を維持している場合というのはあるんだろうなというような感じはしたんですね。