柴田委員長 私もおっしゃるとおりで、インキュベーターに入れて、インキュベーターの間はいいけれども、インキュベーターを外すというか、出るということができないというのは困ったなと思っておりますね。
この春卒業した私のゼミの子供で、岡山へ旅行した際にお百姓さんといろいろ話をして、農業というのはとっても楽しい、喜びがあるというのを聞いて、言葉はよくないんですが、かぶれちゃってですね、大変成績の優秀な子だったんですが、農業をやりたいといって、その岡山のお百姓さんにいろいろ土地を提供してもらったり何かして。岡山県というのは割と、農業大学校とか何とかいって、そういう施策を随分積極的にやっているんですね。ただ一部には、非常に莫大に金をかけて専業農家が幾つできた、なんていう批判もあるようですが。そこで農業をやると言い出したんですね。
私は、農業というのはそんなに簡単なものじゃないよ、喜びもあるけれども、つらさ、悲しさというのも大変なんだよということを話したんですが、失敗してもいいんです、今なら失敗しても別な道へ入れるけれども、ある程度の年齢になってから農業をやろうといって、そこで失敗したらどうしようもありません、だからやりますと言って行ったんですがね。その後お便りはありませんが、どういうふうにしているか時々思い出すことがあるんですけれどもね。農業というのは非常に難しいなという感じがいたしますね。
ですから、Iターン、Uターン施策も、自立農家を育成するためにというはとても一般的には通用しないんじゃないかなという感じがしますが、太田さんは少し異論があるんじゃないですか、東和町なんかを見て。
太田委員 自治体は、例えばUターン、Iターンで農業研修をやったりいろいろ力を入れているけれども、やはり本音としては、なかなか逆風が吹いていてうまくいかないなという矛盾を抱えながらやってるような気がしますがね。
青野委員 農業についてですが、委員長がおっしゃるように、農業に就業をするためにUIターンという事例が少なかったと思うんですよね。私のヒアリングした方もそういう方がいなくて。しかし、先ほど小田切委員が報告されたUIターン者の職業では、会社勤務に続いて農林漁業というのが割合が高いわけですよね。6割ぐらいもありますから。
これを考えてみますと、私がヒアリングした中で、Uターンして役場へ勤めているんだけれども農家の長男だという人がいました。この人は恐らく、親が農業ができなくなれば、役場へ勤めながら農業をやるんだろうと思うんですね。そういう形での農業就業というのが維持されていってるんじゃないかなという気はします。農業だけで飯を食べるという形でのUターンというのは多分探し回ってもそうそう出てこないと思うんですが、いずれ農村ですから、出ていった人の実家が農家で、その人が戻ってきますから、農家を維持するという形になるんです。