日本財団 図書館


それで、話の口火を切るためもございまして私から少し申し上げますと、随分公共事業のむだ遣いとか何とかと言われておりますが、交通基盤が非常に整備をされて、今まで大変不便だったところがトンネルができたりして大変よくなった。しかも、みんなが自動車を運転する時代でございますから、そんな関係で、随分交通基盤の整備というのが有効に効いているなという気がいたしました。

それから、私が担当したのは本州の中央部の2つの町村でございまして、それぞれ近辺の産業都市に通えるところなんですね。そういう方の住宅をあそこにつくって通って働くというUターン、Iターンというのがどうも多いようでございまして、農業に就労するというのががっかりするくらい少ないというのを痛感いたしました。何かIターンというと、前は非常に積極的に農業をやろう、それも、例えば永良部ユリを初めとする花卉栽培だとか、特用作物というものがあったんですが、このごろは、農業をやろうというのはもちろんいるとは思いますが、それが非常に少ないというような感じがいたしました。

そして、行った人たちが割と明るいというか、都会に疲れて帰ってきたというよりも、もっと積極的に、自然の多いところで子供を育てたいとか暮らしたいとか、こういうのを痛感をいたしました。

それから、役場職員が非常に熱心に、親切にしてくれるというのを随分Uターンをした方からお話を伺いました。通り一遍でない親切があったというのがわかります。

それから、一般住民が、田舎というのはどうもしきたりとかというものがあって、よそ者を排除する空気があるのではないかというふうに思ったんですが、これがどうも、大変よそ者に対して親切であるということを言っている人が多いというのがわかりました。

それから、Uターン者、Iターン者はどれくらいかというのを、先ほど小田切さんが話した全市町村でなくて、行くところの調査票の中に置いたんですが、これは1人1人細かく知らないというとちょっと難しいようでございまして、出てきた数字でもちょっと信用がおけないものがあるので、これを調べるというとやはり相当細かくやらなきゃならない。しかし、それはまたプライバシーにも関係するのでなかなかやれないだろうなというようなことを考えました。

そのようなことを私は痛感したわけでございますが、それぞれの先生からお話をまず伺いたいと思います。また何かアイウエオ順というといつも太田さんがトップになってしまって申しわけないんですが、太田さんからまずお願いしたいと思います。

太田委員 今、委員長の実際に調査されたお話を聞いておりまして、やはり地域によって違うんだなということも感じる点が幾つかありました。その前に、私は東北地方の2つの町を回ってきたんですが、それについての感想を申し上げます。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION