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写真2 木製足踏織機で草木染めを製織するCさん

 

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写真3 萱葺き屋根の工房全景

 

7. むすび

 

泉村では、目に見える形でUIターンが進んでいる感じを受ける。それは、UIターン者が、村の若者定住促進のための施策に乗ってくるケースが多いからだと思われる。中でも、8年度にUIターンによるものを視野に入れた内容に一新された『若者定住促進条例』、村の造成した住宅団地の宅地の分譲・貸付、それに加えて、村営賃貸住宅の建設・増設、これらが、互いに補完しあって、UIターン者にとっての好条件を提供し、結果としてかなりのUIターン者を村内に受け入れることになっているのである。

その結果が、例えば、今回のアンケートに対する村の担当者の、UIターン定住促進策が村づくりに「ある程度効果があった」(選択回答)とする回答であり、「小学校での単式学級が継続している」や「地域活動が活発化した地域がある」との自由回答を寄せることになっているのである。

しかし、問題がないわけではない。大きな効果があったのには、UIターン者の入居可能な土地や住宅を提供したことが、大きく効いている。このことは、すでに見てきたところから明らかであろう。しかし、将来にわたって村が土地と住宅の提供おこなうことは、地形上、また財政上ほとんど不可能に近いように思える。産業の振興による地域の活性化、就業の場の創出・確保という、この当然で、地味で、困難な課題をどのように解いていくのかが、今後問われることになるだろう。

 

 

 

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