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〔事例3:Cさん〕(回答者:Cさん)

(1) UIターンの形態と時期など:Uターン、昭和62年

イ. 家族構成:Cさん(妻)30歳代後半、夫 30歳代後半(CさんはUターン後結婚)、長男 1歳、Cさんの両親(父 63歳、母 63歳)

ロ. Iターン前の居住地:福岡市

ハ. 出身地:泉村(五家荘地域の樅木集落)

ニ. 現在の職業:Cさん 草木染め工房経営、夫 建設会社勤務、Cさんの父 村会議員、母 食堂経営

ハ. 現在の居住状況:1戸建て持ち家、両親と同居

(2) Uターン前の状況

Cさんは、昭和57年に八代農業高校泉分校を卒業し、本人は「OLになって、結婚して…」と漠然と考えていたが、「女はこれからの時代には手に職を持たないといけない」との父の強い意向に従って、福岡市の草木染め工房に就職(弟子入り)した。初めの2年くらいは辞めて帰郷しようかと思うことがあったが、結局5年間そこで働き、草木染めの技術を身に付けた。

(3) Uターンの契機と経緯

もともと技術の修得後にUターンして工房を開くことにしていたので、昭和62に帰郷し、実家の近くの地区の集会場の和室(30畳)を借りて、鹿児島より購入した木製足踏織機2台で草木染め製織を始めた。

(4) Uターン後の状況

平成4年10月に萱葺き屋根の工房(1階:工房、2階:住居)を新築し、食堂を併設した。萱葺き屋根を葺くことに対して村の補助金が交付された。平成7年には隣接地に、広い駐車場を備えた「五家荘観光案内所」(村役場の嘱託1人が常勤)がオープンした。

Sさんは、平成11年に、兄の勤務先の同僚と結婚、一子をもうけた。

Sさんは、生糸は京都の糸商から、機料品は京都の機料品店から購入し、父とSさんが野山で採ってきた草木で糸を染め、和服地や小物用の生地を製織している。製品(商品)は工房内に展示しているほか、「ふれあいセンターいずみ」で展示即売している。以前には、熊本市で個展を2、3回したことがあり、展示会での入賞の経験もある。福岡の工房の門下生の展示会に出品したりもしている。現在は、子育ての一方で、来年4月に開催される日本伝統工芸協会の西部工芸展に向けて準備をしている。

将来的には、土産物店やデザインセンターを併設したいと、Sさんは考えている。

 

 

 

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