ホ. 現在の居住状態:村営の賃貸住宅
(2) Iターン前の状況
夫は、熊本大学(法学部)を卒業後、製薬会社(熊本市)に就職し、1年間勤務した。その後、三井東圧(株)へ転職し、大阪支店に4年半勤務、この間に結婚した。その後東京本社へ転任し、横浜市磯子区に転居した。
(3) Iターンの契機と経緯
家から霞ヶ関の本社まで、片道1時間半の通勤、会社では一日中パソコンに向かう生活にイライラが募り、どこか田舎に違った仕事はないかと、田舎暮らし関係の雑誌を読みあさった。その中で、泉村で新設予定の観光施設で働く人を公募している記事が目にとまった。早速、泉村役場に電話をし、実際に村を訪ねた。気に入ったので、応募することにした。妻の同意を得るために、妻を帯同して再度村を訪問、「村の分譲地が手に入る」が決め手となった。また、泉村が、大阪や東京に比べれば、両人の実家に近いこともあった。平成8年11月に泉村に転居し、村役場の臨時職員となった。
(4) Iターン後の状況
平成9年4月に、村直営で、「ふれあいセンターいずみ」がオープンし、それに伴い、夫は館長補佐として、村役場の嘱託となった。翌10年4月に、このセンターは村直営から第三セクターの「(株)いずみ」(出資金55百万円:村50百万円、村民5百万円)に組織替えされ、夫の身分は副支配人となった。平成12年4月に、同じくIターンでここの支配人になっていた者(佐賀県有田町出身、中央大学卒業、鳥取市にある全国展開のホテルに就職)が退職したため、夫が支配人に昇格した。
村の分譲住宅地は小規模の住宅団地を形成していて、都会の住宅団地のようで、そこの土地を購入するよりは、既存の集落内の住宅に住みたいと思っている。しかし、集落内の家を貸したり、譲ったりしてくれる人は今のところいないので、村営の賃貸住宅に住んでいる。
夫は、支配人として仕事をこなすことに集中していて、休日も十分には休めず多忙を極めている。妻は、近所の同年輩の奥さん方と親しくなっており、子供も生まれたしで、生活に満足しているようである(夫の言)。
なお、この世帯は、転入に際して、上に見た村営住宅へ入居し、先に見た『若者定住促進条例』の「定住支度金」と「引っ越し手当」の支給(55万円)がなされた。