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3. UIターンの状況

 

では、実際のUIターン者数はどの程度なのだろうか。まず、役場の調査による、平成7年度以後のUIターン者数を、第4表に示した。これは、この間の転入者の中から、役場の担当者が、今回の調査での定義にしたがって集計したものである。先の第3表に示した平成7〜11年度の問の転入者数は405人であるので、この間のUIターン者合計118人は転入者のうちの29.1%に当たることになる。

 

第4表 泉村、UIJターン者数

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(村役場調べによる)

 

UIターン者は男女別ではほぼ同数である。年齢別では20〜29歳、および30〜39歳が多く、合わせて44%を占めて、UIターンの主力である。0〜9歳も多いが、これには20〜39歳のUIターン者の子供が多いものと思われる。定年間近かか定年後の年齢に相当する50〜59歳、60歳以上の者も少なからずいる。UIターンする前の居住地は、県内が99人と最も多く、83.9%をも占めている。ついで阪神圏(7人)で、九州(2人)、中京圏(3人)、首都圏(1人)、中国地方(1人)はごくわずかである。このように、県内からの比較的若い人たちの、ばあいによっては子連れのUIターンがこの村で目に付くのである。また、UIターン者のUIターン後の居住地は、ほとんど村の西部地区に限られている。上記118人のUIターン者のうちの106人が西部地区に転入しており、山奥深い東部の「五家荘」地区へのUIターン者は12人に過ぎない。

今回の市町村に対するアンケート調査に対する泉村からの回答から、UIターン者の状況を示しておこう。まず、UIターン者のターン後の現在の職業(生計の立て方)については、多い順に、1位:会社勤務、2位:大工・左官等の職人の仕事、3位:土木工事の仕事(臨時的なもの)、4位:スーパー等のパート勤務やアルバイト・フリーター、5位:商店・工場等の自営業、となっている。その就業先については、「広域圏の中心都市など近隣の市町村へ通勤している者が多い」と回答している。これは先に見た、日々の流出人口の流出先と符合している。また、UIターン後の居住状況については、多い順に、1位:実家に同居、2位:1戸建ての持ち家、3位:民営のアパート・マンション形式の賃貸住宅、となっている。後で見るように、この村では、地形上、1戸建ての持ち家を持つことはかなり難しく、また民間のアパート・マンション形式の賃貸住宅は村内に11世帯用しかないので、UIターン者の多くは、実家に同居しているものと考えられる。

 

 

 

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