この事業は需要が大きく、平成12年2月現在で、事業を受け入れた市町村数が43、利用者総数が371人となっている。利用者の年齢構成は、20代が60%、30代が20%で、その他20%となっている。特筆されるのは、この事業で産業体験した県外者の約55%が、その後、島根県にUIターンしているということである。
この産業体験の受け入れにあたって、受け入れ先で住居の手配が困難な場合は、定住財団がトレーラーハウスの貸し出しをおこなっている。さらに、定住を希望するUIターン者のための住宅対策として財団は、市町村が主体となっておこなう空き家の修繕費用の一部を助成する事業や、市町村が一定期間借り上げることを条件に、民間賃貸住宅の建設費の一部を助成する事業をおこなっている。また、平成12年度からは、産業体験者のフォローや受け入れ先の確保、関係機関との連絡調整を充実させる目的で、UIターン促進相談員の配置を新規事業として始めた。
さらに平成11年度からは、UIターン希望者(定年後も含む)を対象として、複数の市町村が共同で地域体験・見学ツアーなどをおこなう場合に、必要な経費の一部を助成する「しまね暮らし発見事業」を始めた。
最後に、地域活性化を担う人々の連携支援の取り組みとしては、地域における様々な活動やネットワークづくりの支援をおこなう「交流サロン」の充実、少子化対策への先導的取り組みに対する支援、地域を支える若者に活力を与える場づくりなどがあげられる。「交流サロン」は、平成11年度から始められた「地域づくり人支援事業」の柱として開設された。また、同じく11年から、「若者がんばれ推進事業」もはじめられた。これは、地域づくりに若者の視点を活かすために、若者から直接意見を聞く場を設けるとともに、「エンターテイメント」の提供として、コンサートや自主発表の開催などを支援することを目的としている。