研修生の受け入れ実績は、平成11年度が4名、平成12年度が5名で、11年度の4名のうち3名が、研修後も村に定住し、森林組合で就労している。
5 ふるさと島根定住財団
これまで、横田町や弥栄村のUIターン対策をみてくるなかで、「ふるさと島根定住財団」の事業が、町村がUIターン対策を考え展開していく上で、大きな役割を果たしていた。そこで最後に、この「ふるさと島根定住財団」のおこなっているUIターン事業について、簡単に触れておきたい。
「ふるさと島根定住財団」は、平成4年9月に設立され、定住情報の提供および定住相談、定住のための先進的事業の展開、UIターン受け入れ施策の強化、地域活性化を担う人々の連携支援、などに取り組んできている。
定住情報の提供および定住相談の取り組みとしては、定住のための総合窓口として、各種情報誌等の作成・配布。ファックスやインターネット、さらには全国版の就職情報誌等を通じての総合的な情報提供、若年層の県内定着を図るための各種相談業務、UIターン向けのフェアの開催・参加をおこなっている。情報誌としては、「しまねハンドブック」や「行こうかなしまね」「企業ガイドブックしまね」などを定期的に発行しており、就職支援講座や就職フェアも県内外で開催している。
定住のための先進的事業の展開への取り組みは、雇用の創出につながる新規分野に進出する事業、また人口定住の促進に役立つ先導的事業を支援することによって、定住のための受け皿づくりを拡充することを目的としている。福利厚生施設整備助成金事業(H5〜)新規分野進出企画支援事業(H8〜)、中山間地域託児試み支援事業(H9〜)などに加えて、平成12年度から「え!モーションしまね事業(若者イベント等支援事業)」というものも始められている。
UIターン受け入れ施策の強化としては、農林水産などの産業体験、島根の暮らし体験事業等の推進、住宅確保のための取り組み支援が、重点的に取り組まれている。横田町や弥栄村のUIターン対策で何度もでてきた産業体験事業とは、財団が平成8年から始めた「U・Iターンのための島根の産業体験事業」のことである。この事業は、UIターンを希望する県外在住の者に、仕事(研修)先と住まいを用意し、そこで一定期間の産業体験をすることで、UIターンのきっかけとしてもらおうというもので、滞在にかかる経費の一部を助成する。メニューとしては農業・林業・水産業・工芸・観光などがあり、短期滞在型(1週間〜3か月未満)の場合は月あたり3万円、長期滞在型(3か月〜1年間)の場合は月あたり5万円が支給される。