平成9年度は、まず住宅の整備と、「ふるさと島根定住財団」の産業体験事業(短期滞在型)」による短期研修をおこない、10年度から本格的に研修生を受け入れた。10年度は4名、11年度は2名、12年度は3名が研修生として村に移住してきた。途中、親の家庭の事情で1名リタイヤーしたが、現在、男性5名、女性3名が残っている。その出身地は、宮城、埼玉、神奈川(2名)、富山、広島、福岡(2名)で、島根県内は一人もいない。ほとんどは農業に無縁だったもので、共同農場における有機農業の理念と実績にひかれて、弥栄村を研修先に選んだ者が多い。
村では、共同農場を研修先および就業先の柱として位置づけており、現に研修を終了した者の就業先は共同農場となっている。しかし、共同農場は、研修受け入れにあたって、対象(分野・作目)の点で限界があるだけでなく、「手当」支給の点でも受け入れ人数増は厳しい状況にある。まして、就業先として多人数の受け入れを期待されても、なかなか応じられる状況にはない。その点で、村が100%出資してつくっている「ふるさと弥栄振興公社」が、地域特産物の開発・栽培・加工・販売を強化し、新規就農者の「受け皿」となることが強く求められている。