(2) 町の前向きな姿勢
新得町の場合、移住希望者が何を求めているかを常に考えて、施策展開や支援内容を検討する、としている。また、UIターン推進も定住促進の一環であり、「人口を増やすために実施している」と明言しており、ある種割り切りの良さも感じられる。Uターンはまだしも、Iターン施策の推進に対しては、全国的には消極的な対応が目立つ中で、非常に前向きな姿勢で取り組んでいる。Iターンを進めるデメリットや問題点の大きさから躊躇するよりも、必要であれば、多少は無理をしてでも人口を増やす方策をとる、という前向きさも、時には必要だろう。
(3) 柔軟な対応
町では、しいたけ栽培を農業の範疇に加え新規就農者を支援したり、支援対象となる年齢も45歳程度と、比較的高年齢までを対象とするなど、施策の枠組みを決める際に柔軟な対応を行っている。移住希望者の実状にあわせて施策の枠組みを柔軟に対応することで、救われる人も増えてくる。新たに条例や要項を策定する際には、実情に応じた対応が求められる。
(4) Iターン者の背後資源の活用
今回ヒアリングした人からは、人口が増えることは、単に人が増えるという意味だけでなく、町に関わりのある人的資源が増える、という見方をして欲しい、と言う意見が出された。つまり、その人が持っている技術や知識はもちろんのこと、その人の人脈や、つてまでを含めて、その人が有する資源として活用することも考えられるのではないか、という問題提起だった。すべての移住者が、このような考えではないにせよ、考えに賛同して協力してもらえるのであれば、移住者を通じて、町にとって非常に大きな資源を手に入れることが出来る。
また、現在の移住者は、将来の先住者になるわけで、今後来るであろう移住希望者の先輩として、どの様な役割が担えるのかを問い掛けてみることも意義あることだろう。
移住者が来ることは、単に「人口が増えた」ということでなく、その人の背後にある人的資源の活用も考えてみる必要があるだろう。
関連URL
北海道 http://www.pref.hokkaido.jp/menu.html
新得町 http://www.hokkai.or.jp/shintoku/