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III. UIターン者の状況

 

1. UIターン者の状況

今回は、ここ1〜2年の間に、新得町で農業を行いたくてIターンしたてきた人たち2人から話を伺った。

Aさんは30代。平成10年に就農した。また、Bさんは40代。平成11年に東京でのサラリーマン生活をやめて移住してきた方である。

 

2. UIターンしたきっかけ

Aさんは、大阪出身で帯広の大学を出た後、生協に勤めていたが、その後退職した。農業を目指すために退職したわけではなかったが、興味があったため農家へアルバイトへ行くうちに、農業が好きになったという。今から6年ほど前、帯広市内で畑を借りて有機農業を始めたが、なかなか周囲の理解が得られず、有機農業が出来る場所ということで新得町へ移り住むことになった。本当は野菜栽培を行いたかったが、最初はしいたけ栽培を手がけ、その後2.1haの農地を手に入れ、有機野菜栽培も行うようになった。

Bさんは、東京で会社勤めをしていたが、北海道で暮らしてみたいと考えるようになり、自治体などが主催するUIターン希望者向けのイベントなどにも顔を出すようにしていた。イベント会場などで地元自治体の人に移住について相談してみても、「40歳を過ぎてからの移住は大変」と、まともに取り合ってくれるところはほとんどなかった。しかし、新得町の職員の人だけは、「工夫すれば何とかなる」とアドバイスしてくれた、という。それがきっかけで、2年ほど前に初めて新得町を訪れた時に、Cさんという農家を紹介してもらった。Cさん自身もかつて新得町に移住した経験を持つ人で、Bさんの移住のためにいろいろと世話を焼いてくれたという。Bさんは、このCさんの存在もあって、新得町への移住を決定したという。移住後は、しいたけ栽培に取り組んでおり、来年度からは町が造成するしいたけ生産団地に入居、栽培する予定である。

このCさんは、しいたけ栽培農家のリーダー的存在であり、AさんにとってもCさんの存在は、地域やしいたけ栽培農家にとけ込んでいったり、栽培の技術的サポートをして貰える、といった点で非常に大きな存在となっている。

 

 

 

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