このことから、無国籍、未就籍の子どもの実態を知ることがいかに困難であるかを再認識した。子ども達を国籍から見ると日本国籍、外国国籍、無国籍に分けることができる。全国的な分布は次の通りである。
内容の分析としては、父母の状況、子どもの状況、生活状況、日本国籍、外国籍、無国籍である状況、一番多い状況は何か。その対応の方法、国籍取得の方法、国籍取得を困難にしている事情、予防対策、親子関係―養子縁組、里親委託の可能性などを明らかにしていく予定である。また児童相談所、民間団体が子どもの国籍問題について何を必要としているかも明らかになるであろう。そのことによってISSJと児童相談所、民間団体との今後の連携の方法も検討する必要がある。