4. 日本語教育
フィリピンからのソーシャルワーク研修生に対する日本語教育は、週2回行われた。今年度の研修生たちは、非常に意欲的に日本語の学習を続け、周囲とのコミュニケーションを日本語で取るように努めた。研修生達は、業務で使う表現を中心に、日常生活での口語表現をシーン別に学習した。また、ひらがな、カタカナだけでなく、身近にある漢字を通して、漢字の成り立ちと意味についても学んだ。日本語教育の方法としては、絵カード、図を使い、ひらがなとローマ字表記によるテキストを使用した。日本の歌にも興味を持ち、歌を通じて語彙や表現を増やしていった。その他、日本事情、日本文化について学ぶプログラムも導入した。日本に住んでいながらも、なかなか日本語を使う機会がないにも関わらず、研修生達は積極的に学習した表現を実生活に取り入れ、日本での行動範囲を広げていったことによって、より深く日本のことを理解できたようである。
5. 国際会議参加-ISS設立75周年理事会-

5月23日には、1999年ローマ理事会の議事録が承認され、今後の活動のため各国代表から活発な提案が出された。フランク会長は内部の構造に関する議論のみならず外部の国際機関との交渉を積極的に行い、ISSの有意義な存在をもっとPRすることが大切と挨拶した。5月26日の国際役員会は出席者80名で開催された。議長は長年ISSに貢献されたレディ・エメリ、議題は会長、事務局長、会計、PAC議長の報告、支部の開発計画、行動計画の採択、年間費契約の採択、会長選挙、個人理事の選挙、個人役員の選挙であった。会長は現役員が再選された。PAC議長にはギリシャのクリス氏が就任した。南アフリカ共和国のISSがアフリカ代表代理オフィスとして批准された。年会費については次回理事会で更に討議することに決定した。ISS基金設立、ISS連盟設立の案については賛否両論で結論は持ち越された。次回は、2001年5月8、9、10日の3日間、香港でアジアパシフィク地域会議が行われる予定である。