◆アジア地域のソーシャルワーカーの研修◆
昨今、国際交流がすすむなか、日本に在住するアジア地域の国籍者が関わるケースが増加している。ISSJは毎年フィリピン社会福祉開発省(DSWD)より2名のソーシャルワーカーを日本に招聘し一年間の研修を行っている。研修内容は主にフィリピン国籍児の国際養子縁組、日本国籍夫と結婚したフィリピン国籍妻へのカウンセリング、子どもの出生届や国籍取得の援助それにともなう本国送還の援助である。それに加えて、日本語、日本文化などの研修も行っている。
フィリピンの母国語であるタガログ語によるケースワークは、援助を求める人々にとって大きな効果をもたらしている。この研修プログラムで2国間の人材・経験・知識を交換することにより、サービスの円滑化が図れ、家族や子ども達へより良い援助活動が行われることと確信している。
<フィリピンにおける研修>
ISSJは、毎年ソーシャルワーカーをフィリピンに派遣し、問題解決に必要な知識を得るための情報交換をしたり、DSWD主催するグローバル・コンサルテーションに参加し、各国のソーシャルワーカーと様々な問題への相談援助について協議している。今年度、フィリピンに派遣したソーシャルワーカーはダバオにある、子どもの一時保護所(Reception and Study Center for Children=RSCC)、女性とその子どものためのシェルター(Substitute Home for Women)と虐待を受けた少女たちを保護するグールプホーム(Group Home for Girls)を見学した。