・900kgフロートの支持索を切断直後に、作業船側において重錘の控え索を切断して重錘を投入し取水管システムの設置は完了する。
600m系取水管先端の900kgフロートは、取水管均圧のために取水管内部に注水して行く過程で取水管が自重により均圧不十分のまま過度に沈降して圧壊損傷するのを防ぐために、取水管を海面付近の深度に保持するために装備するもので、「海ヤカラ1号」再設置工事に関する改善点のひとつである。
取水管の過度沈降防止対策用補助フロートの浮力、取付け位置、取水管の沈降深度は、索の自重によるたわみ求める式を用いて作成した図2-15により選定した。
y=a・{cosh・(x/a)-1}
s=a・sinh・(x/a)
a:H/w 取水管懸垂線のパラメーター
x:取水管の懸垂線最低点までの水平距離
y:取水管の懸垂線最低点までの垂直距離(均圧注水完了時の取水管沈降深度)
s:取水管の懸垂線の支点から最低点までの実長さ
H:取水管の張力の水平分力
w:取水管の単位長さの水中重量