注:Om〜50mの間は、ガイドチェーンのため伸びは無視
ガイドロープに計画最大荷重が作用した場合のロープの伸びは約20mである。約20m収縮することを考慮して実長さ1580mの取水管の最下端は無荷重状態のガイドロープの1560m点に配置して固縛する。
(4) ガイドロープの残存強度
設置後6ヶ月経過した「海ヤカラ1号」用ガイドロープを回収して強度試験を実施した結果、表層範囲で波浪及び紫外線の影響を受け、荷重負担の大きい部分のロープの強度低下が著しいことが確認された。
強度保存率=残存強度/規格引張り強さ=7888kg/8890kg=88.7%
「海ヤカラ1号」改造後は、表層から50mの範囲はガイドチェーンとし、ガイドロープは強度アップ(87kN→107kNN)をして対策した。
3.2.3 カテナリー計算
取水管システムに潮流による流体力が作用した場合の張力及びカテナリー形状について検討した。検討の目的は次の通りである。
・ブイ本体の負担する荷重条件を(取水システムの張力)を決める。
・ガイドロープの張力を求めてロープの仕様を決める。