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取水管の伸びは改造前の「海ヤカラ1号」のサンプルによる温度-伸びの確認試験結果から、ガイドロープの伸びは使用ロープの弾性係数を用いて計算により推定している。

 

表2-9 取水管の温度〜伸び確認試験結果

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表2-10 深度1m当りの平均水温変化

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温度30℃の取水管を投入して2.4℃の深海に垂下した場合の取水管の収縮量を上表により概算すると、長さ1560mの取水管は約20m収縮する。このため1400m系取水管の実長さは予め1580mとしている。

ガイドロープは、取水系に作用する潮流による流体力および重錘の荷重によって伸びが生ずる。ガイドロープの伸びによりガイドロープに固縛している取水管に直接重錘等の荷重がかかることを予防するために、ガイドロープの伸び量を計算して取水管の固縛間隔と取水管弛み量の検討をした。

ロープの伸び量 △L={T/(E・A)}・L(m)

φ20テトロンSタフレロープ

断面積(A) 186mm2

弾性係数(E) 397kg/m2

水中重量 0.0598kg/m

取水系水中重量 1280kg

 

 

 

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