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(4) 気象・海象

風と表層流の方向は必ずしも一致するものではないが、ブイ本体の外力として考える場合には同一方向に作用するものとする。

a) 風・波

平成11年9月22日に沖縄県を通過した台風18号は陸上瞬間最大風速45m/sec、最大波高12.9mと沖縄海洋気象台から発表されている。台風18号に遭遇した「海ヤカラ2000」はブイ本体及び係留系は健全であったが取水管は損傷した。

「海ヤカラ2000」の設置実績を参考に風・波の条件は次の通りとする。

 

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b) 潮流

第11管区海上保安本部のデータによると、「海ヤカラ1号」設置海域付近の表層最大潮流は約2.5ノットである。

潮流の鉛直分布を推定する方法として「海洋ブイ観測システムの設計研究調査報告書」に次式が示されている。

造船研究会187部会提案の海流鉛直分布の近似式

Z≦50m V=V0

50m<Z≦600m V=V0 (1-0.8(Z-50)/550)

600m<Z V=0.2V0

Z:深度(m)

V0:表層潮流速度(ノット)

V:各深度における潮流速度(ノット)

上式を用いて、V0=2.5ノットとして計算した潮流速度の鉛直分布を表2-3に示す。

 

 

 

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