5. 動脈硬化の危険因子
(退院する心筋梗塞患者へのメモ)
・冠動脈その他の血管の動脈硬化の進行を抑えるために、以下のコントロールが必要です。
1) 喫煙:最もいけません。喫煙していた方は生涯禁煙して下さい。
2) 高血圧:上が130以下、下が85以下が目標です。血圧の高い方は食事の塩分を可能な限り控えてください。
3) 高コレステロール血症:総コレステロール値180以下が目標です。コレステロールの高い方は鶏卵(卵黄)魚卵(イクラ、たらこなど)、うなぎを避けて下さい。
4) 糖尿病:血糖値のコントロールが引き続き重要です。
5) 肥満:あなたの理想体重は( )kgです。肥満のある方は理想体重を目標に減量しましょう。
6) ストレス:仕事などで無理をしていた方は仕事のペースを再考しましょう。

6. 運動療法
・動脈硬化が進行→心筋梗塞、脳卒中
・適切な運動は、高血圧、高コレステロール血症、糖尿病、肥満を改善する。
高血圧:収縮期圧130mmHg以下、拡張期圧85mmHg以下を目標
高コレステロール血症:総コレステロール200mg/dl以下を目標
糖尿病:ヘモグロビンAlcが7.0%未満が目標
肥満:Body Mass Index(BMI)=体重(kg)/(身長(m))2で22が標準
・適切な運動
種類:有酸素運動(速歩、自転車、水泳など)、継続すること
強度:最大酸素摂取量の40-60%の強度。心拍数の目安は
{(220−年齢)−安静時心拍数}×0.4〜0.6+安静時心拍数
時間:30分から60分
頻度:2-3回/週
表2−2 健康のための水泳

7. 虚血性心疾患
・冠動脈の動脈硬化により起きる
・狭心症:冠動脈の狭窄あるいはスパスムによって、心筋への血流が不足
典型的には労作時の胸痛、左肩や頚、背中に痛みがくることも
・心筋梗塞:冠動脈の動脈硬化病変が破裂し、血栓により冠動脈が閉塞、心筋が壊死、死亡率10%

8. 脳血管障害
・くも膜下出血:脳動脈瘤や脳動静脈奇形の破綻による出血、突然の激しい頭痛で発症、家族内発生率高い、警告出血に注意
・脳出血:脳内の血管の出血、ろれつ不全から半身麻痺など脳の巣症状
・脳梗塞:心臓や頸動脈から血液のかたまりが脳血管に飛び閉塞させる脳塞栓、動脈硬化の強い脳血管が詰まってしまう脳血栓
・いずれも重症になると、意識障害、死亡をきたす

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