高齢者の水中運動の障害・事故予防
2000年11月19日(日) 東京都立墨東病院循環器科 鈴木紅
1. 高齢者が運動を行う際に考慮すべき高齢者の特徴
・身体機能の衰え
骨がもろい、脚が弱い、心臓血管機能の低下、血圧が高い、疲労の回復が遅い、疾患を合併
・個人差が大きい
健康の程度、体力、性格、興味
・病気の際に症状がはっきりしないことがある
2. 高齢者の指導上の注意
・無理をしない、疲れる前に休む
・勝ち負けにこだわらない
・やれば必ず報われる、継続は力なり
・個人差を重視し、号令をかけない
・目標にしばられず、できる範囲で
・高齢者自らのやる気を鼓舞するように
3. 水中運動の内因性疾患事故
・事故例:資料1
・脳血管障害(クモ膜下出血、脳出血)、虚血性心疾患が多い
・クモ膜下出血は若年でも発症する
・それ以外は多くは動脈硬化が原因なので高齢者に多い
・水中運動は息こらえなどで血圧上昇が起きやすく、これが脳出血などのきっかけとなると考えられる
・潜水徐脈反射が起こる
・意識消失発作(てんかんなど)は溺死につながる
4. 健康チェックの重要性
・健康チェックは毎年必ず受けるべきである
・内容としては、問診、身体所見、心電図、胸部レントゲン、血液検査など
・自治体の高齢者検診(無料)を近くの開業医(かかりつけ医、家庭医)で
・運動のための健康チェック(問診表:資料2、運動負荷試験の適応基準:資料3)
・毎回の運動前のチェックとしては問診(体調チェック)と血圧測定を
・健康チェックは100%確実ではない。
・本人・家族との良い関係、信頼関係が重要。