これらの変化はある程度避けられないのですが、このような障害があっても、どう生きるかということのほうがはるかに重要といえます。
何より大事なのは脳の機能です。幼児期から脳の機能は全体的に上がっていき、青年期で最高に達しますが、それ以降脳の機能は必ずしも下がるわけではないのです。
脳の機能は結晶性の知能と流動性の知能とに分けられます。前者は常識、判断力、理解力といったもので、いままでの教育や社会的な訓練で修得した知識や経験の積み重ねで生まれる能力であり、簡単にいえば「賢さとか知恵の源になる能力」ですが、これらは決して落ちていないのです。これに対して後者は新しく学習して得られる知能で、新しい環境に適応するというような能力は若い年代に比べれば落ちてきます。しかし、これは結晶性の知能によってある程度補われるので、頭の能力全体に関しては“賢さ”を保つことができればあまり問題にはなりません。