現在、比較的普及している手技として、(1)コラーゲンの尿道粘膜下注入療法、(2)Burch法をはじめとする膣壁を用いて尿道をハンモック状に挙上する手技、(3)人工物あるいは患者の筋膜を用いて尿道を直接吊り上げる手技などがあります。尿道吊り上げ手技は長期成績も良好で、今後ますます広く使用されると思います(TVT法;キットとして発売)。
手術療法によって95〜98%の患者さんの尿もれが治ります。わが国では、手術は泌尿器科医と相談するのがよいでしょう。この方法でも治らない患者さんには、人工括約筋の手術が適応となります。