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尿もれの分類と分類別の頻度

 

尿もれは大きく5つに分類できます。

お産を何度もした女性などによくみられる1]“おなかに力を加えるとオシッコがもれる”型(腹圧性尿失禁)、お年寄りに多い2]“トイレに間に合わずオシッコがもれてしまう”型(切迫性尿失禁)、交通事故などで頸や胸の部分の脊髄が切れたため3]“尿意がないのに勝手に膀胱が収縮してオシッコがもれてしまう”型(反射型膀胱による失禁)などがあります。

膀胱の出口や、尿道に尿の出口を妨げる病気(たとえば前立腺肥大症など)があるとき膀胱は“栓をされたような状態”となっています。しかし、膀胱に尿がいっぱい溜まりますと栓の塞ぐ力(尿道の抵抗)に打ち勝って、尿がたらたらともれてきます。この型を4]溢流性尿失禁といいます(図7)。そのほかに痴呆などでみられる5]“膀胱や尿道の機能は侵されていないが、その他の理由によって尿もれが起こっている”型(機能性尿失禁)があります。

女性では1]の腹圧性尿失禁が多く、高齢男性では溢流性尿失禁がふえます。

 

 

 

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