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表1 アメリカの医療界の動向と日本への到来

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アメリカではHMO(Health Maintenances Organization=民間健康保険会社)の進出とEBMが医療の内容を非常に変えてきたという認識を私たちはしっかりと理解しなければなりません。

一方、ロンドン郊外に世界で初めての近代的ホスピスであるセント・クリストファーズ・ホスピスが誕生したのは1967年です。この時点で、治癒の望めない患者のQOLについての視点が医療の場に導入されはじめました。その翌年にはローマクラブが発足し、地球上の人間のQOLを重んじるために文明の「成長の限界」が提唱されました。また、1970年頃からアメリカにインフォームド・コンセントの考えが起こり、そして1980年代には医療ミスへの対応が厳しくなり、診療録への開示へとつながっていきました。

 

 

 

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