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旧約聖書のコヘレトの言葉3章18節にこうあります。

人の子らに関して、わたしはこうつぶやいた。

神が人間を試されるのは、人間に、自分も動物にすぎないということを見極めさせるためだ、と。

人間に臨むことは動物にも臨み、これも死に、あれも死ぬ。

同じ霊をもっているにすぎず人間は動物に何らまさるところはない。

…人間の霊は上に昇り、動物の霊は地の下に降ると誰が言えよう。

 

そうです。人間だけでなく動物もまたスピリットを内包して生きているというのです。「いきもの」同士ひとつながりであるわけです。ただ、聖書ではその息は神のスピリットであるとし、常に神と息を合わせ、呼吸をひとつにして生きることこそ本来のありようなのだという自覚が見てとれます。スピリット、それは私たちの存在を根底で支え続けていてくれるダイナミックないのちの源であり、それを失うと私たちはもはや生きていけないものなのです。

 

“ペイン=痛み”とは

 

次に“ペイン”ということについて考えてみたいと思います。ペインとは「痛み」のことです。これも英語からラテン語、ギリシア語とたどることができますが、いずれの場合も「罰」ということに関係しています。痛い思いをしたとき、これは何かの罰かもしれないと考える気持ちはよくわかります。

 

 

 

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