ところが日本のキリスト教人口は並外れて小さく、最新の統計によると1%を欠いています。
以上のような状況ですから、いまの日本で“スピリチュアル”ということの意味をしっかり把握するためには聖書、とくにキリスト教の人間観に触れておく必要があるというわけです。
キリスト教の人間観にみる“スピリチュアリティ”
ではキリスト教では人間をどうみるか、ということですが、むずかしいことをいい出すときりがないので、キリスト教的人間観を端的に表しているYMCAのロゴマークを参照することにしましよう。なぜYMCAなのかと思われるかもしれませんが、YMCAは日本名を「キリスト教青年会」といい、150年ほど前、ロンドンで青少年のために始められたキリスト教精神に基づくボランティア団体なのです。
さてそのロゴマークですが、赤い逆三角形で、正章を見るとその3つの辺にはBODY・MIND・SPIRITと書かれています。BODYというのは人間の身体性を示しています。人間とはからだを備えた存在であるということです。