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・地震、火災、台風、水害などの非常事態に備えて避難先、避難方法、職員の保護者への連絡方法等を明確化し、いつでも誰でも(職員全員)がわかるようにしておくことが大切です。また、避難誘導用具、避難車、非常用持ち出しの品、書類、帳簿等も備え付けて定期的に点検しています。

・毎月避難訓練を実施しています。その他、防災訓練や通報訓練も年に1回実施していますが、職員のすばやい対応がなんといっても肝心と痛感しています。今後も訓練を重ねて責任感をかみしめていきたいと思います。

◎乳児の事故防止対策

乳児の事故は這い這いができるまでは、ほとんどが受け身の状態で起こり、自らの働きで起こることは少ないです。

乳児の事故の特徴として、乳児期の前半(生後7か月頃まで)は「窒息」が圧倒的に多いことから、保育環境の安全に配慮することと、乳児たちの行動を見守って危険を防止しなければなりません。更に乳児には「誤飲」があります。見たもの触れたものは、なんでも手を出し口に入れるという特性がありますので、遊具の選択、遊具の点検、管理をしておく保育士の環境設定の配慮がポイントです。また、動きの活発になる乳児の後半には「転倒」があります。すべり台、段差のある場所への配慮や座位の安定しない子の保護のため、補助用品の用意やクッションのある床での活動を試みるということも大切です。その他沐浴の際のシャワーの扱い方、お湯の温度の管理、ヒーターの点検、薬品、消毒液の管理、保管を一括し、乳児の手の届かない所にしておくことです。

 

 

 

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